[甲状腺疾患]
甲状腺機能低下症(橋本病)は、20人に1人いると云われています。自覚症状がないので、どういう時に検査を受けるか、などをお話します。
甲状腺の病気について
「最近なんだか疲れやすい…」
ある主婦Aさん。家事の途中でドキドキ、手のふるえ、汗が止まらない。逆に別のBさんは、だるさや体重増加、気分の落ち込みが続いていました。
どちらも“甲状腺ホルモン”の異常が原因。甲状腺は首の前にある小さな臓器ですが、全身のエネルギーや気分に大きく関わっています。
甲状腺の主な病気
バセドウ病:ホルモンが多すぎて動悸・体重減少・手のふるえ・汗が出やすくなる。
橋本病(慢性甲状腺炎):ホルモンが不足しやすく、倦怠感・むくみ・寒がり・気分の落ち込み。
甲状腺結節(しこり):良性が多いですが、まれに悪性(がん)の場合も。定期的なチェックが大切です。
こんな症状があればご相談ください
動悸、息切れ、汗が止まらない
疲れやすい、体重が増える、むくみ
首に“しこり”を触れる
検診や人間ドックで「甲状腺異常」と指摘された
当院でできる検査
採血:甲状腺ホルモン(TSH、FT3、FT4)、抗体検査
エコー(超音波検査):腫れや結節の有無を確認
触診:首の腫れやしこりを実際にチェック
治療について
薬物治療:ホルモンを抑える薬・補う薬を、数値と症状を見ながら調整
経過観察:良性結節は定期的なエコーでフォロー
必要に応じて専門病院と連携:手術や放射線治療が必要な場合も迅速にご紹介します
院長メッセージ
「甲状腺は小さい臓器ですが、心と体のエネルギーを大きく左右します。『ちょっとおかしいかな?』という時こそ、気軽にご相談ください。早めに検査して整えることで、安心して毎日を過ごせます。」

























