診療コラム [片頭痛・頭痛]

片頭痛~予防法について~

前回は、片頭痛で痛いときにどうするか、ということでお話ししました。

痛いときには、トリプタンを上手に使って、上手く乗り切れるお話しをしました。

でも、痛み止めばっかり何度も飲んでいいのかな?と心配される方も多いのではないでしょうか。

痛み発作が予防できる、いわゆる予防薬についてご説明したいと思います。

 

あの痛くて悩まされた片頭痛発作を予防できたら、なんと素晴らしいと思いませんか。

予防薬は、現在おもなもので3種類あります。その中で、最も効果が高いのは、デパケン(バルプロ酸)になります。バルプロ酸は、今も昔も、てんかんの治療薬として有名なお薬でありますが、片頭痛の発作予防に使用すると、素晴らしい効果があります。私のクリニックでも服用する患者さんが数多くおられます。

 

使用法ですが、毎日、1日1回、または2回に分けて服用していきます。

2週間後くらいから、だんだん効果を実感できるようになっていきます。

副作用(眠気など)を注意しながら服用していきます。基本的に非常に安全に使用できるお薬です。投与前後で血液検査が必要ですが、肝機能検査とバルプロ酸の血中濃度を、時々測定し、安全な分量を服用していただいています。

 

どんな患者さんに適しているのでしょうか。

それはやはり片頭痛発作の回数が多いかた、また、片頭痛の痛みがひどくて困っておられる方に適すると思います。病状が安定されておられれば、月に1回の通院で治療は可能です。また、オンライン診察も可能な病気になります。

 

片頭痛の治療に困っておられるかたには、一度検討してみられたらいかがでしょうか。

 

ぜひ片頭痛で困っておられるかたは、検討されたらよろしいかと思います。

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