診療コラム [片頭痛・頭痛]

片頭痛 最新のお話~痛いときはどうするか~(令和3年)

頭痛でお悩みのかたのご相談が本当に多いです。
コロナ禍で家にいる時間が長くなり、外出も少なくお過ごしの方が多いためと思います。
運動不足やストレスの増加が頭痛をさらに悪化させてしまうのでしょう。

今回は、片頭痛のお話を再度させて頂きます。

頭痛には、様々なものがあります。
当院で取り扱う頭痛は、機能性頭痛といいまして、CTやMRI検査で脳に異常が見つからない場合の頭痛になります。
いわゆる「検査したけれど異常なかった」という場合になります。脳に異常がない場合なので、安心していい頭痛になります。

そのなかで、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。
ご来院され、当院所定の頭痛チェックシートに記入頂くことで、おおよその診断が可能になります。
ほとんどの場合は、片頭痛タイプか緊張型頭痛タイプ、もしくはその混合タイプ(両方ということ)になります。
今回は、片頭痛について、お話ししていきましょう。
片頭痛って、どういう症状が出ていたら診断されるのでしょうか。
また、どんな治療をすれば、快適に乗り切れるようになるのでしょうか?

簡単にお伝えしますね!

片頭痛は、時々起こる頭痛です。
生理の前後、天気が悪いとき(特に雨、梅雨、台風が来るとき)などに、1日から2,3日、ズキズキ、ドクドクと目の奥やこめかみ中心に痛む頭痛です。
前兆がある場合もありますし、ない場合もあります。
市販薬で収まったり、軽くなったりする場合もありますし、ひどくて学校や仕事に差し支える場合もあります。
あくまで痛みは発作性なので、何とかして乗り切ってしまいたいものです。

画期的な効果がある薬剤があります。トリプタンといいます。
トリプタンには、イミグラン、レルパックス、アマージ、マクサルト、およびそれらのジェネリックがあります。
上手に使うと、本当に楽になります。飲んで1時間すると、スーッと、スッキリと、痛みから解放されます。
また、イミグランには、飲み薬、点鼻薬、そして注射薬があります。
注射は自己注射といいまして、自分の家で自分で打つことも可能になっています。
痛み止めは本当に効果的です。

今までは市販薬でがまんしてました。
片頭痛って、言葉は聞いたことがあったけれど、ちゃんと受診したことがなかった。。。
診察のたびに、おっしゃる患者さんが多いのです。
頭痛なんて、市販薬で我慢するものと思っておられる患者さんの、本当に多いことにびっくりしてしまいます。
私が一緒に解決するお手伝いをしますので、どうぞ一度いらしてください。


次回のコラムでは、予防薬のお話しをいたします。
痛み止めばっかり何度も飲んでいいのかな?と心配される方も多いのではないでしょうか。
痛み発作が予防できる、いわゆる予防薬についてご説明したいと思います。

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