診療コラム [糖尿病・インスリン]

糖尿病です、といわれたら

『あなたは、糖尿病です』
そう言われたとき、どう思われましたか?

  • ●甘いものを食べ過ぎたから、なってしまったのだろうか
  • ●食事制限はしたくない、行きたくない
  • ●目が見えなくなるのだろうか
  • ●恐ろしいから、そのままにしておこう。。。

 糖尿病自体は、高血圧と同様、『痛い』『苦しい』などの自覚症状がないので、あまり病気の実感がわかないかもしれません。  しかし、糖尿病は長い時間をかけて、細い血管から順にストレスをかけ、目(網膜症)や腎臓(腎症)、しびれ(神経障害)、さらには大血管の病気(脳卒中・心筋梗塞)の危険性を高めてしまいます。   でも、どうぞご安心ください。糖尿病は十分にコントロールできる病気です。糖尿病を正しく理解し、上手におつきあいする事が大切です。   一番大切なことは、糖尿病を面倒がらずに正しく理解することです。むずかしい病気と考えすぎないでください。そのためにわかりやすくご説明します。   治療は、食事・運動療法と薬物療法の上手な組み合わせです。思っているよりずっと簡単です。気長に、ぼちぼち続けられるやり方を、どうぞ一緒に考えてみましょう。   あなたの糖尿病治療がうまく軌道に乗る事を、心から願っております。

QアンドA

Q1.そのままにしていていいのですか?
A1.放置しておくのが一番よくありません。くすりを使わないでいい場合もあります。食事療法のみで治癒するかたもあります。   また、甘いものを食べ過ぎたせいではありません。一日に食べた総量が合計して多すぎたから糖尿病になったのです。総カロリーを少しずつ減らす必要があります。
Q2.インスリン注射は必要ですか?
A2.状態によります。一時的にインスリン注射が必要でも、良くなったら後で中止できる方は多いです。飲み薬へ変更する場合もあります。   最近は、新しいインスリン(ランタス)が使えるようになり、治療の幅は広がっています。
飲み薬はありますか?
ほとんどの場合は、飲み薬で治療できます。どうぞご遠慮なくご相談ください。

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